時価総額と純利益の関係
会社の規模を見る指標に「時価総額」と呼ばれるものがあります。時価総額とは、会社の発効済み株を全て買い占めるための金額のことを意味します。
例えば、A社の発効している株式が1万株だとします。そして現在の株価が1株100円だとすると、1万株×100=100万円がその会社の規模と判断できます。つまり100万円あれば、極論ですがその企業の株を全て買うことができます。
時価総額を見れば会社の規模が一目瞭然というわけではないのが注意点です。過去には時価総額に固執しすぎる経営者も多く存在しました。
時価総額を釣り上げるために、大胆な株式分割を繰り返し、個人投資家への人気を取るためのPR活動に力をいれ、実際に株価は上がり、時価総額も大きくなったがどこかで無理が生じてしまう。
そんな話をあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?
重要なのは、時価総額と利益を比べてみることです。トヨタを考えて見ましょう。トヨタの現在の株価は5000円です。(2008年)
発効済み株式数が約36億株です。5000円×36億は18兆円。つまり時価総額は18兆円となります。
日本最大の企業であるトヨタの年間純利益は約1兆5000億円。当期純利益とは、企業の期間的処分可能利益である税引前当期純利益から法人税など利益にかかる税金を差し引いたものなので、この1兆5000億円はトヨタの純粋な利益となるのです。
もしあなたが18兆円でトヨタを買収できるとして、毎年1兆5000億円の利益を生み出してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。投じた資本もわずか十数年で回収できてしまいます。時価総額と利益のバランスがとれた素晴らしい企業といえます。
逆に、時価総額だけが大きく、利益が少ない場合は注意する必要があると判断できます。その企業の純利益を見て、時価総額に対する割合を計算する事で、その企業の価値をはかる事が可能です。
時価総額は、PERやPBR、それに利益などと合算して、その企業が本当に投資対象として価値があるかを判断できる重要な指標だということを覚えておきましょう。<