ボロ株でのマネーゲーム
株取引をしていると、「株価が一番低い銘柄はどれだろう?」という素朴な好奇心を覚えるケースがあるかと思います。
そうして調べてみると、1株10円台、あるいは10円以下という株がある事を知る事になるでしょう。
こういった株は、通称ボロ株と呼ばれているものです。
ここまで株価が下がりきった銘柄は、上場を維持する事が極めて難しく、破綻の危機に瀕していると言えます。ですので、当然買い手は付かない……かと思われがちですが、実際は違います。
むしろ、異様なほどの出来高を示している銘柄も少なくありません。
これは、安価な株価を利用したマネーゲームを行っている人が多いという事が理由として挙げられます。
実際、10円の株を10000株購入しても、100,000円の出費です。これで1円上がって11円になったら、110,000円です。
たった100,000円で、たった1円上がっただけで、10,000円の利益が得られます。スケールを大きくすると、100万株購入した暁には、1円上がっただけで100万円の利益になるのです。
これは美味しいと、こぞって買いに来る理由がわかるかと思います。
また、ごく稀に10円台の株が100円、200円という急激な上昇をする事もあります。近年だと千年の杜(東邦グローバルアソシエイツ:1757)がそうでした。
もし200万の資産を持っている人が20円の株を100,000株買っていて、それが200円になったら、一気に総資産2000万円です。
こんな事が実際起こっているわけです。
しかし、このボロ株のマネーゲームには、大きなリスクもあります。それは、上場廃止です。
今年に入っても、既に上場廃止した会社はいくつかあります。その中の一つにグレース(4790)があります。
H氏は、2月上旬まで50円前後で推移していたこの株が、2月12日に破産手続き開始の申し立てをした事を知り、株価が急落すると予想しました。
実際、グレースの株価は2月下旬までに10円を割りました。
この際、3円~7円で行き来していたこの株を5円で50,000株購入し、7円で売ろうとしていました。
しかし、圧倒的な注文の数で、7円に上がっても売る事ができず、その内2~4円で推移するようになり、結局上場廃止直前に2円で売る事になってしまいました。たかが3円ですが、これが5万株となると15万円の大損です。
こういう失敗例もありますので、安易にボロ株のマネーゲームには参加しない方が良いでしょう。