株式分割=暴騰は過去の遺物
株式分割というと、投資家にとってはこの上ないチャンスと言われていました。
その理由は、株式分割が行われると、その株の株価が暴騰するというケースが多々見受けられていたからです。
それにはちゃんとした理由があって、株式分割を行うと、子株が還流するまで時間を要し、需給のバランスが取れず、ストップ高になりやすい状態になり、その結果買い注文が殺到するというものでした。
しかし、これは既に過去の話となっています。
2006年以降は制度が変わり、子株の還流には時間がそれ程掛からなくなったのです。その結果、株式分割による株価の暴騰はほぼなくなりました。
しかし、中にはそれを知らない人もいます。
J君という、株取引を始めて1ヶ月の初心者の人がいました。
彼は、何年か前まで株取引をしていた親戚のおじさんから、株式投資を始めるに当たっての必勝法を授かっていたそうです。
「株式分割があるって言う情報を集めて、その株を買え」です。その親戚のおじさんは、制度が変わった事を知らなかったのです。
当然J君がそれを知るはずもなく、ちょうど株式分割をするという会社があったので、その株を購入してしまいました。
急騰の話を聞いていたので、ワクワクして分割後の初値を待っていたJ君ですが……結果的には、なんと特売りスタートとなってしまいました。
初心者のJ君はパニックを起こし、成行注文で次の日ようやく売る事ができました。その後株価は上がり、買値付近まで回復し、J君は唖然としたそうです。
金融取引は、情勢や精度で大きく変貌します。このような、数年前の必勝法を教えられても、現在の取引で通用するとは限りません。
情報は、常に最新のものを仕入れなくてはいけないのです。例えば、インターネットだからと言って全てが最新とは限りません。
ネット上にも、数年前の記事や必勝法をそのまま載せているサイトは沢山あります。更新が滞ってるサイトなどは特にその傾向が強いです。
その情報を現在でも有効だと思い、使って、大失敗したという例はいくつもあることでしょう。
情報収集はとても大事な事なのですが、鮮度にしっかり気を配らないと、逆に足を引っ張る結果になるということを覚えておきましょう。