買い煽りに注意
株価というのは、その会社の業績やブランド力などによってのみ上昇するものなのかというと、決してそうではありません。
仕手株のように、仕手筋から利用されやすい株は、急激な上昇、下降を何度も見せる事があります。
そんな株に対し、掲示板などでは様々な意見が書き込まれます。特に、低位株が急上昇した時は、相当な賑わいを見せます。
『祭り』と呼ばれる状態ですね。この状況になった場合、とにかく無責任な煽りが増えます。
2008年初頭、千年の杜(東邦グローバルアソシエイツ:1757)という銘柄の株が急激な株価の上昇を見せました。
20円以下だった株価が、あっという間に上昇し、100円、200円と伸ばしていきました。わずか1ヶ月足らずで10倍以上の株価になったのです。
この時、掲示板などではとにかく様々な買い煽りがありました。
「目標株価は1000年ならぬ1000円!」
「毎日が買い増し!」
「こんな簡単に金が増えるなんて」
「俺もう××株買ったぞ! お前らも買え!」
などという書き込みが殺到していました。
実際、この株は更なる上昇を見せ、毎日が特買いという状況で、ついには400円台に乗り、500円に突入しようかという勢いを見せていました。
しかし、500円に乗った途端、終焉は突然訪れました。それまでの勢いをそのまま正反対にしたような、あるいはそれ以上の力で下降を始めたのです。
圧倒的な売り株の数が、あっという間に買い株を食い殺し、膨大な数の特売りとなって、逃げる間もなく株価は急激に下降。
数日間売買が成立しないほどの特売りとなり、一気に株価は下がっていきました。現在では100円台で落ち着きを見せています。
この株で家を買った人も、家を売った人もいるのではないか、というくらい、異常な上下動だったと言えます。買い煽りに乗って400円台で買った人は、資産の半分を失った事でしょう。
無責任な買い煽りに乗った結果、数日間でこれまで積み上げてきたものを失ってしまう事になったのです。
買い煽りは、基本的に何の参考にもなりません。単に面白がってやっているか、自分の買った株を少しでも多く買って貰い、株価を上げる為の手段です。
当然、このような煽りに乗るのは利口とは言えないでしょう。