買い板に注意
株取引は、ハイリスクハイリターンが付き物です。
株取引の場合、一度大きく値が動くと、そこに売り買いの注文が一気に殺到する傾向がかなり顕著なので、一度火が付くと一気に株価が動きます。
そこで、ここでは一気に値を崩す要因について、例を挙げてお話してみようと思います。
まず、気をつけなければならないのが、見かけの数字に騙されない、という点です。株取引を行う場合、多くの人は板を見ながら売り買いを決めるかと思います。
板というのは、現在の売買注文の株価ごとの数量を示した表です。売り注文・買い注文が多く出ている銘柄を板が厚いと言い、買い注文が厚い板を買い板、売り注文が厚い板を売り板と呼びます。
この注文数で、自分の注文を決める人がかなり初心者には多くいるようです。
例えば、現在一株100円の株があったとします。そこに、99円に500株、98円に600株、97円に900株の買い注文、101円に200株、102円に300株、103円に100株の売り注文があるとします。
こんな感じですね。
売り 買い
100 103
300 102
200 101
100
*99 500
*98 600
*97 900
この場合は、買いが厚いので買い板となります。
そして、これを見た初心者の方は、『買いたい人が多いんだから、良い株だ』と思って、すぐ買い注文を出そうとしてしまいがちです。しかし、実際にはそうとは限りません。
というのも、今より3円安い97円で買いたい人がこれだけ多いという事は、ここまで株価がおちてくる可能性が高いと読んでいる人がそれだけいるという事だからです。
つまり、これから株価が下がるという予想が多い事を示しています。実際、こういった買い板であっても、簡単に値崩れするケースは日常茶飯事です。
よって、買い注文が厚い買い板であっても、安易な購入は禁物です。
また、一度値を落とすと、それまで買い注文を出していた人が注文を取り消したり、指値を下げたりして、現在の株価付近の買い注文が一気に減ります。
こうなるともう、後は一気に下がります。よって、その瞬間瞬間の注文数は、そうアテになるものでもないのです。
株を購入する際、買い注文の多さにホクホク顔で購入し、その後すぐ株価が急落して大損したというのは、初心者が最も失敗する例の一つです。
株取引は、時に臆病なくらいの慎重さが必要なのです。