日経平均は全ての株に連動する訳ではない
株取引を行う前に、株についてニュースで少し知っている、という初心者の方が、株取引を始めるに当たってまず最初に見るのは、日経平均株価だと思います。
毎日どのニュースでも日経平均に関しては取り上げるので、まずこれを覚えよう、という人が多いのも当然と言えば当然ですね。
実際、株式投資、特にデイトレを行う投資家にとっては、日経平均の数値の上下動は重要と言えます。
銘柄の中には、この日経平均の動きに連動して値を上げ下げするものも少なくないからです。
よく国の景気や経済状況、現在の相場を統括した形で日経平均は使われますので、この数字を見て買い時か売り時かを判断する人は結構います。ただ、初心者の方は、何でも日経平均に連動していると考えがちです。
日経平均株価はあくまで東証1部の中の一部の銘柄から算出された指数なので、必ずしも全ての銘柄がその数字に影響を受けるとは限りません。
そうとは知らず、大失敗してしまったという例も多く見受けられます。ここでは、そんな失敗談の一つを紹介しましょう。
Rくんという株取引を始めたばかりの大学生がいました。
彼はまだ株の事をあまり勉強しておらず、考えるより慣れろという思いで口座を作りました。そして実際に取引を始めるため、チャートを見る事にしました。
そこで最初に目を惹いたのが、よくニュースなどで耳にしていた『日経平均』です。
その時のキャスターの話から察するに、どうもこれが市場全体の景気を表してるみたいだぞ、と判断したRくんは、日経平均のグラフを凝視していました。
そして、そのグラフが下降から上昇へ移行した瞬間、買い時だと思ってとある新興市場の銘柄を資産の半分をつぎ込んで買いました。
その後日経平均は大きく上昇し、Rくんはガッツポーズしながら大学へ行きました。そして午後4時、講義を終えて図書室へ行き、パソコンを使って今日の市場を覗いてみました。
まず日経平均を見ると、昨日より300円近く上げていまいした。これで大丈夫だと思い、今度は自分の所有銘柄の株価を調べます。
結果は……大きなマイナスでした。愕然とし、やりきれない気持ちになったRくんは、その後日経平均を見る事すらしなくなりました。
この失敗談の失敗のポイントは3つあります。
まず、日経平均がどういうものか知らず、新興市場の銘柄を購入した事。次に、損切りの設定をせず、大学へ行ってしまった事。
そして、何故自分が失敗したかを反省せず、日経平均を見なくなってしまった事です。
株取引には、予習復習、そして慎重さが必要なんです。