痛い注文ミス
株取引は、どの銘柄を買い、どの保有株を売るという注文によって成り立ちます。
この注文をどのタイミングで出すか、どの株価で出すかというのが、利益を得る為の最大の腕の見せ所です。
そんな事もあり、現在では成行、指値以外にも注文方法が豊富に存在しています。しかし、その豊富さゆえに、初心者にはわかり辛くなっているのも事実です。
そんな中、最も勘違いしやすいのが『指値』と『逆指値』です。
指値注文による売り注文は、基本的に購入時の株価よりも高く売る為に、現在の株価、もしくは高い株価を指定して注文を出します。
一方、逆指値注文の売り注文は、損切りや保険が目的です。よって、現在の株価よりも低い値段を指定して、その株価に下がった際に自動的に注文が出され、売られるという形になります。
この指値注文と逆指値注文を間違えると、痛い目にあいます。
実際、失敗した事のある日とはかなり多いようです。
例えば、このような失敗談があります。
ある銘柄の株価が急上昇し、130円から150円まで一気に上がりました。
その株のストップ高は160円で、あと10円上がる余地があります。現在、株価は150円前後で推移しており、まだ挙がる可能性が高いと踏んだその人は、150円でその銘柄を2000株購入しました。
ただ、急上昇した株は急下降するリスクも持っているので、高い値段で注文を出すより、損切りを設定してリスク回避を優先する形で、145円で逆指値注文を出し、急落しても最小限の損失で済むようにしました。しかし、その時に操作を間違え、指値注文で145円の売り注文を出してしまったのです。
結果、その株はあっという間に145円で売れてしまい、その後株価は160円まで上がりました。
次の日も大きく株価を上げ、最終的には200円にまで上がったそうです。本来なら50円×2000株で10万円の利益が出るところを、1万円の損となってしまったのです。
このような注文の人為的ミスは、単にお金を損するだけでなく、精神的に非常に辛いものがあります。なにより、簡単に回避できたミスだから頭に血が上り、少しでもその損失を取り戻そうとして別の株を見境なく買い、更なる損を生んでしまう要因になりやすいのです。
注文の際は、細心の注意を払うようにしましょう。