リバウンド狙いはリスクあり
株取引において、最もリスクが少ない買い方の一つと言われているのが、いわゆるリバウンド狙いです。
急激な株価の下落の真っ只中にある銘柄を監視し、その下落が止まった瞬間を狙う訳です。下落が止まると、人間の心理的に今度は上がるだろうという予想が立ち、買い注文を出す人が増えます。
これがリバウンドです。
ですから、一旦下げ止まった株はかなりの確率で株価を上げます。これを利用し、底値で買い、上げた時に売るというのがリバウンド狙いの基本です。
この方法は、確率的に言うと低リスクと言えます。
そして、更にリスクを少なくしようと、初心者がやりがちなのが、ストップ安のリバウンド買いです。その日の最大限度の安値で購入し、リバウンドを狙うというやり方です。
それ以上は下落しない訳ですから、この上なく安全と考える人が多いのでしょう。しかし、これは大きな落とし穴です。
Hさんの失敗談を例に挙げて説明しましょう。
Hさんは、株を始めて一月あまりで、これまであまり利益を得る事ができず悩んでいました。そんな彼が思いついたのが、これ以上下がらないという値段で買うという方法です。
これなら、上がる事はあっても下がる事はないと踏んでの事でした。
購入したのは、YOZAN(6830)でした。その日この銘柄は午後から一気に値を下げ、220円スタートだったのにも関わらず、190円台にまで値を下げてしまいました。
この銘柄のその日のストップ安は190円で、午後2時10分頃、その190円付近にまで値を下げました。
Hさんは「これはチャンス」と思い、190円の指値で買い注文を出し株価が下がるのを待ちました。そして、2時20分頃、190円に株価が下がり、Hさんは購入する事ができました。
よし、あとは195円で売ろう、と考えたHさんは、195円の指値で売り注文を出し、もしそこまで上がらないなら、残り5分で成行注文で売ろうと考えていました。仮に190円で売れても、手数料を損するだけと考えていたのです。
しかし、それは失敗でした。
2時40分頃、この銘柄は特売りになってしまいました。特売りになると、例え成行注文でも売れません。
あっという間に190円に張り付き、売り注文数は買い注文数の10倍以上に膨れ上がりました。Hさんは必死で成行注文を出しましたが、時既に遅し。
この日は190円で終了となりましたが、翌日も特売りスタートで一気にストップ安となり、最終的にはその次の日130円で売る事になりました。
リバウンド買いは、状況をしっかり読まないと、決して案パイではありません。