損切りが出来ないリスク
株取引の経験者が口をそろえて言う言葉があります。それは、「株取引で一番大事なのは損切りだ」というものです。
損切りの重要性を説くサイトや書物は、株取引に関する解説をしているサイトや書物の数とほぼ同じです。
つまり、ほとんどのサイトなどで、それについて触れているという事です。それだけ、損切りは基本的な事であり、最も重要な事と言えます。
損切りができない人は、株取引には向いていないとさえ言われています。
最もわかりやすい失敗談をご紹介します。
ある人が、短中期の株取引を始めました。仮にEさんと呼ぶとしましょう。
そのEさんは、中々見る目があるのか、最初の一ヶ月で10の銘柄を購入し、その内の7つで利益を出しました。トータルで見てもかなりのプラスでした。
そんなEさんが、次にとある銘柄を購入しました。
出来高が多く、やや株価の上下動が激しい銘柄でした。その銘柄を378円×1000株購入したEさんは、ここまで買っている事に気をよくし、400円での指値注文を出しました。
つまり、22円×1000=22,000円の儲けを目標に設定したわけです。しかし、その株は385円まで上がった後急激に下降し、その日の内に355円まで一気に値を落としてしまいました。
その日持ち越したEさんは、少し迷いました。次の日の朝一で損切りをするか、10%の下落までは我慢するか。
Eさんは、前者を選択しました。ここまでは、それ程問題はありません。
問題は、次の朝です。
その株は取引が始まる前の気配値で358円まで上昇していました。上昇トレンドに乗ったと思ったEさんは、損切りをせずに見守る事にしたのです。
ところが、実際に9時に取引が始まってみると、わずかに前日の終了時より高い値で始まったものの、その後あっという間に下降し、気が付いたら330円にまで株価を下げていました。
それでも、また次の日には342円まで上がり、Eさんは「行ける!」と思ったのか、まだ保有し続けました。
そして、終焉の時です。次の日、その株は312円まで落ちてしまいました。
この失敗談は、株価の上昇を期待しすぎ、損切りを行えなかった事です。
気配値や一時的な上昇に魅入られ、また上がるんじゃないか、という希望を抱き過ぎたのですね。損切りは、機械的に行う必要があります。
それができない人は、逆指値注文ができる証券会社を選び、その注文を出しておくという方法を取るのが無難です。その際、決して一時の動きに惑わされないようにしましょう。