総力戦は無謀?
株取引を始める人の経済状況は様々です。
最初から潤沢な資金を持っていて、色んな銘柄を買える状態にある人もいれば、10万程度しかなく、安い株しか買えない人もいるでしょう。
後者の場合は、必然的に資金のほとんどを一つの取引につぎ込む事になります。いわば、総力戦ですね。
株は、一般的に集中投資すべきではない、と言われています。分散して投資する事で、一つの銘柄の急落が起きても、リスクを最小限に食い止めることができるからです。
どれだけ慎重になっていても、不祥事や悪いニュースは突然舞い込んでくるものです。それを回避するのはとても難しく、気が付いた時には特売り、という状況は十分ありえます。
有名なのは、ライブドアショックですよね。あの事件で総資産の大半を失った人もいるそうですが、これは集中投資を行っていたからでしょう。
ですが、持ち球が少ない人にとっては、集中投資せざるを得ません。この場合、どうすべきでしょうか。
Mさんの失敗談を元に、検証してみましょう。
Mさんは、15万円の資産で株取引を始めました、15万円だと、それほど買える銘柄が多くはありません。
買えるとしても、複数は無理でしょう。分散投資するとなると、本当にごく限られた銘柄しか選択できなくなります。
よって、Mさんは三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)を、1,202円×100株で購入し、集中投資しました。
100株なら、一の位が動いても100円の変動なので、大きな上下動をしない分安定した取引が望めると思ったからです。
しかし、この銘柄は非常に人気が高く、出来高もトップクラスという事を、Mさんは知りませんでした。
日々めまぐるしく変動する株価にMさんは頭を抱え、平常心で日常を過ごせなくなったそうです。
それは、資産のほとんどを投じた銘柄が、毎日のように変動しているからに他なりません。
その重圧に耐え切れなくなったMさんは、1,012円でこの株を手放してしまいました。
集中投資の最大の欠点は、その上下動が大きな不安を生み、日常生活に影響を与えてしまうという点です。
これを回避する為には、安定感のある、あまり値動きしない有名な株が望ましいでしょう。
そういった株なら、悪いニュースも、急激な値動きもないので、安心して投資できます。