タイミングのずれ
株取引は、タイミングが重要です。株価の急騰、急落は、突然訪れます。
この際、それを察知したタイミングによって、その株をどうするかというものがある程度決まってきます。
ここで、一番起こりやすい失敗例を紹介します。
H君という、株を始めて3ヶ月の大学生がいました。彼は、午前中講義のない日にデイトレを行っていました。
そんな彼は、堅実に利益を出す事を重視し、急騰した株をいち早く察知して、その株を素早く買い、少し上の株価で素早く売るという取引方法を行っていました。
これは一見有効のように思えますが、同時に落とし穴もある方法です。実際、H君には試練が待ち構えていました。
彼は、リアルタイムのマーケット情報を随時確認していましたが、その中に急激に値上がり率が上昇している株価を発見しました。それは平和奥田(1790)という銘柄でした。
しめたと思った彼は、すぐその株を現在の株価の76円で1000株購入し、79円で全部売却する指値注文を出しました。80円には売り注文が多く、ここで一気に値を崩す可能性があると判断し、その前で売るという堅実な手法を取りました。
しかし、
彼が購入した途端、この株は77円で上昇をやめ、その後一気に急落してしまいました。
青ざめる中、堅実な取引を心情としていた彼は、またいつか上がるだろうという決して陥ってはいけない心理状態に陥り、その株を売る事ができず、次の日に62円前後で安定した際にようやく売却に踏み切りました。
損失額としてはそれ程ではないものの、彼は急落の怖さに恐れ戦き、その後株取引をやめたようです。
この失敗談には理由があって、彼がこの株の急上昇を知った際、既にこの株は前日+15円という状態でした。
つまり、彼は急上昇をすぐに察知したのではなく、上がり切った時点で気が付いたという事です。
これは、タイミングを逸したと言えます。もし彼がそれに気付き、買いのタイミングじゃないと判断しておけば、回避できたミスでした。
突然の急騰、急落をする銘柄で稼ぐには、タイミングが重要ですが、そのタイミングを逸した際に回避する決断力もまた重要です。
これは、ある意味一度痛い目に合った方が身に染みやすいのですが、その一度で資産の何割かを失う場合もあるので、是非気に留めておきましょう。