売り板に注意
株取引では、板を見て注文を出すのが一般的です。
どれだけの人が買い注文を出しているのか、どれだけの量の売り注文が出されているかを見て、その株の現在の価値を判断するという初心者の方がかなり多くいます。
実際、その株の現在の価値を見るには最も手っ取り早いのが板です。ただ、それに振り回されてしまうと、大損してしまう事にもなりかねません。
ここでは、売り板での失敗談の例を紹介します。なお、売り板とは、売り注文の多い板です。
一株120,000円である銘柄を購入した人の話です。
その時の板は、119,000円に4,000株、118,000円に3,000株、117,000円に5,000株の買い注文、121,000円に12,000株、122,000円に20,000株、123,000円に45,000株の売り注文を示していました。
こういう感じです。
売り 買い
45000 123,000
20000 122,000
12000 121,000
120,000
119,000 4000
118,000 3000
117,000 5000
これは文句なしに売り板ですね。買い注文よりも売り注文がかなり多いように見えます。
現在は120,000円ですが、その次の121,000円で売りたいという注文に対し、その前の119,000円で買いたいという注文がかなり少ないのがわかるかと思います。
実際、この株はその後118,000円にまで一気に値を落としました。そこでこの人は、慌てて118,000円でこの株を売却しました。
1株2,000円プラス手数料を損失した訳です。
しかし、この株はその後大きく値を上げ、結果的に135,000円にまでその日急上昇しました。118,000円で売ったこの人は、単に2,000円強損しただけでなく、15,000円の利益を得る機会を損失した訳です。
これは、板だけで判断してしまった悪い例です。値動きのある程度ハッキリしている銘柄は、瞬間的に買い板になったり売り板になったりします。
また、上昇トレンドの場合でも、ある程度上昇したら、売り注文の厚い値段の所で一旦停滞し、その後ある程度値を落とす事がほとんどです。上記の場合も、一時期123,000円まで上がり、その後落とした後の板でした。
しかし、ここで一気に落ちず、徐々に買い注文を増やし、再び上昇しました。
これは、値を下げた事で、高めの株価で売り注文を出していた人が、指値を下げたか、注文を取り下げたかで売り注文が減ったからです。
そうなると相対的に買い注文が上回り、株価が上がるという訳です。こういう状況も当たり前のように見られます。